近年、リモートワークの普及に伴い、これまでよりコミュニケーションをとることが難しくなったと感じている方が多いのではないでしょうか?
本記事では、そんな問題に対する救世主であり、私も愛用しているホワイトボードツール、Miroについて簡単に紹介していきます。
Miroとは?
Miroとは、2011年に誕生したオンラインホワイトボードツールです。
複数人で閲覧・編集をすることができ、日本語を含め、6言語に対応しております。
今では、世界中で8,000万以上のユーザー、Fortune100(グローバル企業の総収入ランキングトップ100)の99%の企業で活用されており、Google Jambordの公式移行先となるほどの優れたツールとなっております。
Miroが選ばれる理由
それでは、なぜMiroが世界中の多くの人々に愛されているのか。その理由を紐解いていきます。
ホワイトボードを使うべき理由
議論の中で生まれた小さなズレが、結果的に大きな損失につながることは少なくありません。
この「ズレ」を生まないための工夫はたくさんあると思いますが、そのうちの1つがホワイボードの活用です。
また他にも、ホワイトボードを活用することで防げるリスクや、生み出せるプラスの効果も多くあります。
ここでは、ホワイトボードを活用するメリットをいくつかご紹介いたします。
①情報が伝わりやすい
②議論の内容が蓄積される
③思考に集中できる
①情報が伝わりやすい
文字や言葉では理解が難しくても、「絵」や「図」といったビジュアルな表現を通して見たときに、簡単に理解できたことはないでしょうか?
ビジュアルを用いると情報が伝わりやすくなる理由は2つあります。
1つ目は、全体像を俯瞰してみることができることです。
相手に情報が伝わらない場合の多くは、「どこの何の話をしているのか」の「どこ」か「何」に対する認識が、伝えたい人とズレていることにあります。
次の計画だけど、少し早めに進めたほうがいいと思うんだ。
そうだね、でもコストが心配かな。飛行機のチケットとか高くない?
飛行機?いや、コストで言うなら人員配置の方が重要だと思う。
え、でも宿泊先ってもう押さえたの?
いや、まず進捗報告を整理してからじゃないと宿泊とか言ってる場合じゃないでしょ。
こちらの会話では、「何」に関してはどちらも計画の話をしているのですが、「どこ」に関して、Aさんは仕事の話をしており、Bさんは旅行の話をしております。
この例は極端かもしれませんが、ビジネス現場では、今回のようなことが多々起こります。
そのため、ホワイトボードを用いて全体を俯瞰することで、「どこ」の話をしているのかが確実にズレが無いようにしていくことができます。
2つ目は、ビジュアルが1次情報であることです。
視覚的なイメージを言語化して他者に伝えることが「コミュニケーション」であるため、言語化された「言葉」というメディアは必然的に解像度が低くなります。
言い換えれば。言葉は2次情報で、ビジュアルは1次情報なのです。
そのため、解像度が下がる前のイメージに最も近いビジュアルの方が、情報を多く含み、伝えやすいと言えます。
②議論の内容が蓄積される。
議論をしたが、時間が経つと内容を忘れてしまうことはしばしばあります。
ただ、ホワイトボードを用いることで、議論のプロセスから結論まで1つのボードに集約することができるため、議論した内容を隈なく実践していくことができます。
③思考に集中できる
何かを考えるとき、私達は考えるために必要な「情報(Input)」をもとに、
「結論(Output)」を出します。
この過程で私たちは、「情報(Input)」を脳内で管理し、その後に脳内で思考しています。
つまり、人は考えるときに、脳内で管理も思考もどちらも行っているのです。
そのため、ホワイトボードを用いて「情報(Input)」を管理する負担を軽減することで、脳を思考に集中させることができるのです。
実物 vs アプリ
ホワイトボードには、学校や塾にあるような大きなサイズのものから、簡単に持ち運びができる小型のもの、壁にくっつけるタイプや携帯サイズのものなど、さまざまな種類のホワイトボードが存在します。
しかし近年では、デジタル化の急激な進歩に伴い、クラウドサービスとして提供されているホワイトボードアプリも徐々に普及しつつあります。
先ほど、ホワイトボードを使うと良いということはお伝えしましたが、ホワイトボードは何を使っても良いのでしょうか??
私の答えは決まっています。
それは、ホワイトボードアプリです。
理由は以下の4つです。
①内容を更新し続けられる
②PCとインターネットさえあれば扱える
③同時に書き込みやすい
④書き込んだ内容を移動できる
①内容を更新し続けられる。
実際にホワイトボードを使用する場合、多くの場合会議が終わった後にその内容を消す必要があります。
そのため、会議終了後にホワイトボードの写真を撮ったとしても、前回の議論の続きを行う際には、その写真の内容をホワイトボードに再現しなければならず非常に手間がかかります。
一方、ホワイトボードアプリでは、一度内容を消す必要がなく、次回以降の会議でも前回のボードをそのまま引き継いで更新し続けることができます。
②PCとインターネットさえあれば扱える
ホワイトボードは便利ですが、どこにでも設置されている訳ではありません。また、ホワイトボードがある環境でも、専用で使用できるとは限らず、限られた時間しか利用できないことが多いでしょう。
一方ホワイトボードアプリでは、このような問題は起こりません。
なぜなら、ボードを自分で管理できる上に、PCとインターネットさえあればどこからでもボードにアクセスができるためです。
飛行機の中や雰囲気の良いカフェ、宿泊先のホテルでさえ、ホワイトボードを活用し、生産的な時間を過ごすことができます。
③同時に書き込みやすい
実物のホワイトボードに複数人で書き込みたい場合、ホワイトボードの大きさによっては、人と人との物理的な距離の問題で同時に書き込むことが難しい場合があります。
教室にあるような大きなホワイトボードであれば、4~5人が同時に書き込むことは可能かもしれません。しかし、例えば15人が参加する会議で意見を出し合う場合には、書き込む順番待ちが発生し、時間のロスに繋がってしまいます。
一方ホワイトボードアプリでは、何十人、何百人でも同時に書き込むことができるため、意見出しがスムーズに行えます。
④書き込んだ内容を移動できる
多くの人が、ホワイトボードに書き込んだ内容を「似ているもの」や「関係性」に基づいて、適切な位置に配置(整理)したいと考えるはずです。
実物のホワイトボードでは一度書き直すという手間が発生しますが、ホワイトボードアプリなら簡単に実行できます。
そして、これが可能だからこそ、一度、全員で自由に意見を出し、その後、出てきた意見を整理するという流れを会議で実践しやすくなり、スムーズな進行へとつながります。
Miroの特徴
ホワイトボードアプリには、Miro以外にも
● Fig Jam
● Microsoft Whitebord
● Lucidspark
● Mural
● Strap
etc…
と、様々なアプリが存在します。
これらのサービスの中で、なぜMiroを選ぶと良いのか。
それは、Miroの持つ特徴が、ホワイトボードに求める機能と合致しているためです。
①キャンバスが無限大
②テンプレートが豊富
③デザイン性が高く、直感的な操作がしやすい
④他サービスとの連携ができる
①キャンバスが無限大
「ノートの大きさは思考スケールに比例する」という言葉はご存じでしょうか?
これは、思考を伴う作業を行う際、アイデアや考えを整理するスペースが狭いと、その人が持つ思考力を最大限に発揮できないことを意味しています。
一般的なホワイトボードアプリでは、縦横のフレームサイズが固定されており、限られたスペース内で作業を行う必要があります。
一方Miroでは、ホワイトボードのフレームの大きさに制限なく思考の発散・集約(整理)ができるため、最大限の思考力を引き出すことができます。
②テンプレートが豊富
Miroには、マインドマップ、カスタマージャーニーマップ、ワイヤーフレーム、フローチャートなど、ビジネスに役立つ300種類以上のテンプレートが用意されています。
また、有料プランでは、ユーザー自身がテンプレートを作成し、保存することも可能です。
③デザイン性が高く、直感的な操作がしやすい
シンプルなUIによって直観的な操作が可能になっている点もMiroの特長です。ポップアップによる操作アシストに加え、ExcelやYouTubeなどの連携アプリとのデータ移動もドラッグ&ドロップで簡単に行えます。
さらに、イノベーティブなアイデアを刺激するデザインが施されているため、イノベーションワークスペースとして最適な環境といえるでしょう。
④他サービスとの連携ができる
Miroは、100を超えるアプリと連携することができます。
例)
● Microsoft Teams
● Zoom
● Google workspace
● Slack
● Asana
● Notion
● GitHub
● Jira
etc…
連携アプリを活用することで、既存のデータや今後の作業データをそのままMiroに反映できるため、情報を一元管理しやすくなります。
Miroでできること
Miroで扱える基本的な機能について、簡単に紹介していきます。
無料機能
付箋
アイデアやメモを簡単に書きとどめて、視覚的に整理できるツールです。色や形をカスタマイズでき、ブレインスト―ミングや議論の際に便利です。
ペン・ハイライト・消しゴム
自由に線を描いたり、図を描いたりできるツールです。手書きのメモや図を作成して、アイデアを素早く視覚化できます。
テキストボックス
ボード上に文字を入力して、情報を伝えたり説明を追加するためのツールです。フォントやサイズをカスタマイズして、視覚的にわかりやすい説明を作成できます。
ノート
ボード上でメモを取るためのツールです。付箋のように使うことができ、自由にテキストを入力したり、色やフォントサイズを変更したりして、重要な情報やアイディアを記録できます。ノートは他のボード要素と一緒に整理することができ、後で見返すときに役立つだけでなく、チームメンバーと共有して意見交換を行う際にも便利です。
チャット
ボード上でリアルタイムにチームメンバーとコミュニケーションをとるためのツールです。ボードを見ながら、テキストメッセージを送り合い、アイデアやフィードバックを交換することができます。
コメント
特定のアイテムやエリアに対してフィードバックや質問を残すことができる機能です。チームメンバー同士のコミュニケーションを円滑にし、ボードの内容について意見交換できます。
表
ボード上に構造的なデータを整理するためのツールです。この機能を使うことで、テキストや数値を行と列に整理して、視覚的にわかりやすく情報を管理することができます。プロジェクトの進捗状況やタスクの管理。アイデアの整理、データの視覚化などに利用されます。
スマート図形
特定のルールやパターンに基づいて動作する図形です。例えば、フローチャートやプロセスマッピングなどで、形が自動的に適切に配置され、効率的に作業を進められます。
検索
ボード内の特定のコンテンツを素早く見つけるためのツールです。この機能を使うことで、テキスト、画像、付箋、図形など、ボードに追加したアイテムを簡単に検索できます。
検索バーにキーワードを入力すると、関連するアイテムがハイライトさr、ユーザーは素早く目的の情報を探し出すことができます。
コードブロック
ボード上でコードをきれいに表示し、整理するためのツールです。主に、プログラミングコードやスクリプト、コンフィギュレーションなどをボード上で共有する際に役立ちます。
スタンプと絵文字
Miroが用意したスタンプや絵文字を利用できます。検索を行うことで、使いたいスタンプや絵文字をすぐに利用できますし、ボードの内容について意見交換できます。
画像とアイコン
Unsplash の画像や Iconfinder のアイコンを 1 つのライブラリーで表示、検索、置換することができます。
Google Image
Miro内で直接Google画像検索を使って、画像をボードに挿入できます。これにより、視覚的な要素を追加して、プレゼンテーションやアイデア出しがより豊かになります。
TalkTrack
Miroボードの内容について説明したいときに、メッセージを録画してボードに添付することができる機能です。
Talk trackの使いかた(Miro公式)
プレゼンテーションモード
ボードの内容を他のメンバーやクライアントに効果的に表示するための機能です。このモードを使うと、ボード上の要素を順番に表示したり、特定の部分にフォーカスを当てたりして、プレゼンテーションのように視覚的に進行することができます。
プレゼンテーションの使いかた(Miro公式)
フレーム
ボード上の特定のエリアを囲んで整理するためのつーるです。フレームを使って、作業を視覚的に区切り、複数のセクションを管理しやすくします。
テンプレート
プロジェクトやワークショップ、ブレインスト―ミングセッションなどで効率的に作業を進めるために、あらかじめ設計されたボードのレイアウトや構造を提供するツールです。テンプレートを利用することで、ゼロからボードを作成する手間を省き、短時間で目的に適した作業環境を整えることができます。
有料機能
投票
チームメンバーが特定のアイデアやオプションに対して投票できる機能です。例えば、ブレインスト―ミングセッションやディスカッションの際に、どのアイデアが最も重要か、または人気があるかをすばやく確認することができます。投票は匿名で行うことができ、複数の選択肢に対して投票を行うことができます。
投票の使いかた(Miro公式)
タイマー
Miroボード上で時間を制限するためのツールです。例えば、特定の作業セッションやディスカッションを時間内に終了させるために使用されます、タイマーが設定されると、指定した実感が経過するまでカウントダウンが表示され、時間管理を効率的に行うことができます。
タイマーの使いかた(Miro公式)
Miroアシスト AI
Miroボードでの作業をサポートする人工知能機能です、AIは、ユーザーが作業を進める際に、アイデアを整理したり、ボード内の情報を整理したり、議論を促進するための質問を投げかけたりするなど、効率的なコラボレーションを助けます。これにより、会議やワークショップの進行をスムーズに進めることができます。
Miroアシスト AIの使いかた(Miro公式)
プラン
Miroの料金プランには、無料の「Free」と有料の「Starter」「Business」「Enterprise」があります。
プラン | 特徴 | 価格 (月毎:年毎) |
Free |
・最大3ボードまで利用可能 |
無料 |
Starter |
・Freeプランの全機能が利用可能 |
$10/月: $8/月 |
Business |
・Starterプランの全機能が利用可能 |
$20/月 : $16/月 |
Enterprise |
・Businessプランの全機能が利用可能 |
要問合せ |
より詳細な情報は、こちらをご覧ください。
Miro公式ページ
こんな人におすすめ!!
◆Free
●1人で使いたい。
●一時的な小規模なチームで作業をしたい。
●Miroで何ができるのか試したい。
◆Starter
●小規模なチームで作業をしたい。
◆Business
●複数のチームが必要。
●高度な管理機能が必要。
◆Enterprise
●大規模な企業。
●セキュリティを重視する。
●完全なカスタマイズが必要。
サインアップ方法
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